私たちの日常は、多くの人たちが働き、互いに支え合うことで成り立っています。これまでの日本は、世界にも類をみない「雇用社会」を実現し、雇用を軸とした生活保障の仕組みを構築してきました。
しかし、市場万能主義、ルールなき経済のグローバル化が進展するなかでさまざまな分野で格差が拡大し、人と人との絆、社会の持続性そのものが大きな危機に直面しています。
連合は、めざすべき社会像として「働くことを軸とする安心社会」を掲げ、「働くこと」に最も重要な価値を置き、自立と支え合いを基礎に、誰もが公正な労働条件のもと多様な働き方を通じて社会に参加できる社会の実現にむけた取り組みを推進しています。
具体的には、働く人の視点に立った5つの「安心の橋」を架ける運動に取り組むことで、活力にあふれ、自己実現に挑戦できる参加型社会を推進しています。あわせて、「働くことを軸とする安心社会」を支える基盤構築のために、地方分権を進め、公平な負担にもとづく持続可能な社会の構築をめざしています。